ひょっとことは?
灰を使った練炭火鉢に用いる、練炭の台の名称です。
今ではまず見ることのない練炭火鉢の使い方ですが、火鉢の中で練炭がやたらと燃えてしまわないよう、
灰に埋めて上部から燃焼させるための道具です。
今では練炭コンロがその役目を果たし、使われることがほとんど無くなりました。
火に強い素焼きの陶器で作られています。
使い方
陶器火鉢の底にひょっとこを置き、練炭をひょっとこの上にのせます。
練炭の回りを灰で埋め、練炭上部から着火させます。火山のような形です。
練炭の回りに灰があるので一気に燃えてしまうことなく、練炭は少しずつ上から燃えます。
現在の練炭コンロと同じような効果があります。
ひょっとこは練炭の底に空気層をつくり、灰の上部に突き出たパイプから空気を供給する機能を果たします。
もしひょっとこがなければ、空気が練炭内の穴に通らず、火力が上がりません。
空気パイプの口を閉じることで火力調整ができます。
この空気パイプの形状がひょっとこの口みたいなので、この名が付いたようです。
こちらにヒョットコの画像がございます。
その昔にヒョットコを製造されていた陶器メーカーさんです。現在は製造販売されていません。
益子焼「
やまに大塚」さんのページです。
残念ながら購入は無理です
東北の震災以降、暖房に練炭を使おうと納屋から火鉢を出してきたら、ひょっとが無い、割れていたと、
探しておられる方から、問い合わせをいただきますが、残念ながら製造も販売もされていません。
上記同社に聞きましても在庫はなく、販売できないとのことです。
骨董品として入手できる可能性はありますが、滅多におめにかかれない品です。
自作陶芸で作るくらいしか方法はないと思います。
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Posted by field5392 at 14:50│
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