炭火での魚の焼き方には、おおよそ次の2つの方法があります。
1) 網や金串を使って、炭火の上に水平に置いて焼く
ごく一般的な焼き方です。
表面パリッ!と中はジューシーでふかふかした焼き上がりになります。
魚の脂が炭火に落ちると煙がでて、その煙が燻煙風味となり、炭火焼特有の美味しい焼き魚になります。
但し、脂が落ちすぎると炎が上がり、魚が真っ黒コゲになってしまうので注意が必要です。
炎が上がった時は魚を一時待避させるか、炭火に少量の水をかけて温度を下げると、炎がなくなります。
2) 串を立てて炭火から遠ざけて焼く
下の写真のように炭火から遠ざけて赤外線で焼きます。炭火の真上でないため対流熱(空気と共に上へ上がる熱)の影響が少ない焼き方です。
昔ながらの囲炉裏で串を立てて焼く方法に近い焼き方です。
弱火でじっくり焼き上げるため、中の水分もなくなり、パサッ!とした食感になります。
ジューシーさは少なくなりますが、しっかりした食感でうま味が凝縮されます。
酒の肴や骨酒にするには、こちらの焼き方が向いています。
最低でも2〜3時間じっくり焼きます。弱火にして時には一日中じっくり焼くこともあり、常に保温されている状態で保たれます。
魚の脂が炭火に落ちないので煙りの出ない焼き方でもあります。
また、時間を短縮するため、1)の焼き方の後に2)の焼き方に変える方法もあります。
大阪府豊中市 上原様ご提供の写真です。
「焼鳥秋刀魚七輪」と「串立て」をご使用いただいています。
七輪の目次へ戻る