七輪で炭火焼きをした時、煙を出さない方法は?
◆まず煙の原因を考えてみましょう
1) 食材を焼いていないのに煙りが出る
木炭から煙りが出ていれば、その木炭の質の悪さよるものです。
煙が出て臭気の強い木炭はほとんどが輸入品で、木炭としての完成度が低く、まだ樹液などの成分が多く残っているのです。
この場合、木炭全体が真っ赤になり、さらに灰をたっぷりまとうくらいまで燃焼を進めます。
残留している樹脂成分を燃やしてしまうのです。
←ここまで燃焼が進めば、煙、臭気、炎も治まり、
赤外線の多いよい火になります。
2) 食材の脂が炭火に落ちて煙りが出る
煙の最大の原因は、食材の脂が炭火に落ちて、脂の燃焼時に発生するものです。
これを避けるには脂の落ちない食材を選ぶしかありません。
←ホルモンです。
脂が燃えて強烈な煙が出ます。
しかし、この
煙に燻されてお肉が美味しくなるのですから、煙を出したくない!という話には矛盾が・・・
←炎が上がると煙が燃焼してしまい少なくなります。
3) 食材が炭火に落ちて煙りが出る
脂の落ちない食材でも、食材そのものが少しは落ちますから、やはり多少の煙が出てしまいます。
←ほとんど煙の出ない食材
野菜やパンも炭火に落ちると多少は煙がでます。
しかし、脂の落ちない食材を選べば、ほとんど煙はなくなり、室内での調理が可能となります。
台所の換気扇を回しておく程度で、多くの場合は大丈夫なのです。
室内で調理できる食材はこちらを
◆煙を防ぐには?
煙を防ぐには、
炭火の上に食材、脂、を落とさないこと。
煙の出るような
粗悪な木炭を使わないこと。この2つしかありません。
煙の出ない七輪やBBQコンロ、煙を防ぐグッズは、残念ながら存在しません。
煙がでない七輪グッズとして過去に多くのものが開発されてきました。
しかし残念ながらこれらのものは、ほとんど役に立ちません。
答えは簡単で、まず
炭火に脂を落とさない工夫がされるのですが、肉の脂は肉の下に落ちます。
つまり煙を出さないためには、肉直下の炭火を遮断するしかないのです。
金属板や特殊な形状の網を用いるのですが、その結果は間違いなく炭火の赤外線の多くを遮断してしまっています。
これでは、いくら特殊技術、特殊な網、七輪的な形状であっても意味がないのです。
赤外線が肉に当たらないと炭火焼きの意味はほぼありません。
半鉄板焼き?とでも言いましょうか、それなら普通の鉄板焼き、溶岩プレート焼きと変わらないのです。
赤外線を反射させて焼く七輪もありますが、やはり熱効率は極端に悪いようです。
赤外線を大きく遮断しておきながら、煙を出さない装置! として販売されているものが全てではないでしょうか。
それなら七輪を使わず鉄板で焼けばよいのに!・・・と思ってしまいます。
煙が肉を美味しくします。
煙がいやなら七輪や木炭を使わない方がよいのでは
←この煙が肉に燻煙風味をつけ、炭火焼き特有の美味な焼肉となるのです。
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