2012年04月16日

石谷家住宅の囲炉裏

重要文化財 石谷家住宅
鳥取県八頭郡智頭町智頭396

石谷家(屋号:塩屋)は地主・山林経営・宿場問屋・建設業などを営み、大庄屋、貴族院議員を務めた名家です。
敷地3000坪、部屋数40余りと7棟の土蔵を有する大邸宅です。
外観 上外観2



豪商の証?高さ13mの梁組み(立体格子)により、広大な吹き抜け空間に「土間」と「囲炉裏の間」が広がります。
部屋数は40もありますが、囲炉裏は一つのみで、やはり東北と異なり炭火関連の道具もあまり見当たりません。

土間2土間















立体格子
梁は松の巨木です。









柱や建具など至る所に欅(けやき)の巨木が使われています。
この吹き抜け空間の囲炉裏は、家人と出入りの人達と情報交換の場であったと思います。
囲炉裏の間自在鉤















囲炉裏は細い炉縁のシンプルな構造で、自在鉤の綱がはるか上方の梁に結ばれています。
囲炉裏アップ自在鉤上部















土間の大きな竈(かまど)にツバ付きの銅薬缶がかかっています。
かまどteiseiやか











庭に面した茶室に炉が切られています。(茶室は立ち入りできないので中途半端な写真です)
茶室















座敷に蒔絵の小さな火鉢が一つ。
火鉢








美しい細工の障子、庭園など随所に見所があります。
障子障子1障子2庭









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Posted by field5392 at 13:03│TrackBack(0)

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