◆囲炉裏の大きさ◆-------------------------------------------------------------------------------------
囲炉裏の大きさは基本的にテーブルと同様に人数や部屋の大きさなどとのバランスで決めますが、
囲炉裏の場合は、火元までの距離が非常に重要になります。
正方形で大きな囲炉裏は火元が遠ざかるので無理がでてきます。

一人分のスペースは70cmほど
円座は大きなもので60cmほど。
■最大サイズ
囲炉裏の最大の大きさは、縦横どちらかの辺から火元に手が届くか?
鍋をかけたり火を触ったりできるか?により決まります。
囲炉裏框の大きさや形状も手の届く距離に影響しますので注意してください。
どちらか一辺から手が届けばよいので、長辺の制限はありません。

■最小サイズ
薪囲炉裏
使用する薪の寸法にもよりますが、通常は短辺の炉の内寸で最低70cm、できれば90cmほど必要です。
古民家の薪囲炉裏の平均サイズは炉の内寸90cmくらいです。但し、框は細く火元に近づきやすくなっています。
薪は燃焼が周囲へ広がるのであまり狭いと危険です。
昔の人は床に薪がはみ出るほど大きな丸太を燃やしていたようですが・・・。
木炭囲炉裏
木炭は量をコントロールすれば火鉢と同様に最低25cmくらいから使えますので、湯を沸かすだけなら小さくてもかまいません。
但し、框が熱くならないように断熱レンガなどで周囲を囲ってください。
炭火料理をするには最低でも炉の内寸45cm(下記写真参照)くらいは必要かと思います。

6〜10人用
この囲炉裏は、框の外寸で1900×1100ほどです。
炉の内寸(灰が入る部分)1600×800
6人だと余裕があり、一人70cmで計算すると8人で丁度といったところです。
詰めれば10人座れます。円座の直径は55cm。

但し、端に座る人は火元に手が届かない

炭火料理や鍋物をする時はこのように火元を2ヶ所にする必要がでてきます。
四角く大きい囲炉裏は火元が遠くなるので、大人数で座る場合は長方形の長い囲炉裏にして、火元を複数にします。
火元までの距離確認を

囲炉裏の大きさを決める時は、事前に床に炉縁のサイズをテープ貼りして、実際に座って確認してください。
(炉縁にどのように足をのせるかも確かめてください)
・五徳や自在鉤に重い鍋がかけられますか?
・炭火焼きした時にどの場所から手が届きますか?
・火をコントロールしやすい距離ですか?

2〜4人用
炉の内寸(灰が入る部分)
600×600
使用する五徳や茶釜などのバランスも必要です

炉の内寸(灰が入る部分)
800×600
このくらいあると瓶台なども置けます

4〜6人用
炉の内寸(灰が入る部分)
1200×800
これくらいあると火消し壷なども余裕で置けます。

2〜4人用 囲炉裏料理店の囲炉裏です
炉の内寸(灰が入る部分)
450×450 →最小サイズです
框の幅は210、高さ30

10〜12人 囲炉裏料理店の囲炉裏です
炉の内寸(灰が入る部分)
2400×1700
框の幅は250、高さ30

炉の内寸(灰が入る部分)
1150×450を2連結
框の幅220、高さ110
※業務用のため大きな炉は掃除に不便なので分割されています。

4人掛け 東北地方の腰掛タイプの囲炉裏
框の内寸 1150×1150(足置き場含む)

8人掛け 東北地方の腰掛タイプの囲炉裏
框の内寸 1700×1300(足置き場含む)

畳の大きさとの兼ね合いも大切です。
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