火鉢の道具
火鉢を使うために必要な道具のご紹介です。 道具類のご購入はこちら
■基本的な道具--------------------------------------------------------

最低限必要な道具
・火鉢本体(瀬戸火鉢、長火鉢など)
・木灰(木灰、藁灰、代用品など)
・木炭(備長炭や黒炭など)
・炭ばさみ(炭火をつかむもの)
・火起し器(ガス火で木炭を着火させるもの 七輪などでも代用可)
まずは揃えたい道具
・五徳(鉄瓶や網を支えるもの)
・灰ならし(灰を整え模様を描くもの)
・火箸(炭火を掴む金属製の箸)
・鉄瓶、土瓶、ヤカンなど湯を沸かす道具
■あると便利な道具----------------------------------------------------

一般的に便利なものとして使用される道具
・台十能(火起し器を重ねて安全に運ぶもの)
・火消し壷(炭火の消火、運搬、保管に使うもの)
・炭取り(補充用木炭の箱)
・瓶敷き(鉄瓶やヤカンを置く台)
■長火鉢特有の道具----------------------------------------------------
長火鉢限定というわけではありませんが、火鉢の形状から主に長火鉢で使います。


左:瓶台(びんだい:鉄瓶などを置く台)
右:パイプ銅壷(パイプどうこ:湯を沸かしたり、酒燗をするもの)



▲写真は 古道具齋明堂 さんからご提供いただいています。
←左:銅製銅壷(どうせいどうこ)
長火鉢に置いて、竈のような役割りで湯を沸かしたり、酒燗をしたりします。
保温性が高く効率よく湯を沸かせ、装飾的なものです。
→右2つ:鉄製五徳
同様に竈(かまど)のような役割りを持ち装飾的なものです。
▼珍しい銅壷です 写真は私共のお客様からご提供いただきました。(2013年2月更新)


左側の円形五徳は二重構造で周囲がタンクになっています。
右側の四角いタンクに水をいれると、大小2本のパイプで接続されていて、五徳の周囲も水で満たされます。
五徳に炭火を入れ、温まった湯が上のパイプを通り、右側のタンクに流れ込みます。
同時に下のパイプから冷たい水が五徳側に供給され、常時循環する仕組みです。
右側のフタのついた円筒に水を入れておくと温まるので、その湯を五徳上の鉄瓶などに供給すると、
いち早く湯を沸かすことができます。
循環は暖かい湯が上に溜る原理の応用でパイプ銅壷と同じですが、このような凝ったデザインの銅壷は珍しいです。
昔の銅壷職人さんの意気込みを感じられる名品ですが、現在では職人がおらず生産不可能で、もし作ったとしてもとんでもない高価格品になると思います。
なかなか湯が高温にはならないでしょうが、見ているだけでも楽しい銅壷です。
昔のように一日中炭火を入れているのなら、けっこう便利だったと思います。
来客の多い店先の火鉢などに使われたのだと思います。
■使い方に合わせた道具------------------------------------------------

・火鉢の蓋(火鉢を使わない時に使用)
・焼き網(餅などを焼くため)
・火吹き竹(風を送り火力を上げるもの)※炭が爆ぜたり、灰が舞うのでご注意
・酒燗器、徳利、ちろり(酒を温める道具)
・羽、筆(火鉢の周囲に付着した灰を落とすため)
・左官ごて(灰を押し固めるため)
・茶香炉(皿に茶をのせて加熱し、香りを楽しむもの)
・灰掻き(はいかき:灰を掻き寄せるもの)
その他、まだまだあると思いますが・・・。
オール電化などでガスの使用ができない場合は、七輪や着火コンロで炭火を起します。
カセットコンロ、キャンプ用ガスバーナーは使用厳禁です。
重大な事故が頻発しています。 やってはいけない火起し


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