旧向井家住宅
泉佐野市指定文化財 旧向井家住宅
大阪府泉佐野市土丸904
0724-59-7600
時期により見学可
江戸時代(1802年ごろ)に建てられたこの地域では一般的な農家です。
比較的温暖な地域のためか囲炉裏はとてもシンプルです。
この地域(大阪府南方)では囲炉裏のある古民家は少ないです。
また、調理は奥に見える竈でしますから、冬季にしか使われなかったと思います。
囲炉裏の炉は土壁と同様に藁を混ぜた土で盛られています。
竈には煙突がありません。
囲炉裏では冬季にしか薪を焚かない地域や、囲炉裏のない古民家でよく見られます。煙突を使わずに煙を室内に充満させて、天井材や屋根の茅葺を燻煙し、防虫や腐食を防ぐ目的があるためです。
煙は天井に大きく開けられた排煙口から天井裏全体に回って、最終的に煙出し(写真右)から排出されます。
排煙口は竈の真上でなく、やや離れた位置にあり、土間上の天井全体を燻煙してから、屋根裏へ回り込むようになっています。
いつの時代のものか不明ですが、火消し壷と炭取りも置いてあります。
行火(あんか)です。これも比較的新しいものかと思います。
中の陶器の器に
炭団(たどん)や豆炭を入れて、炬燵(こたつ)に入れて使います。
昭和30年ごろまで使われていて、その後は電熱式の行火に代わりました。
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Posted by field5392 at 13:37│
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