2005年11月07日

囲炉裏の役割−8 もてなし(装飾)

  
もてなし(装飾)

木炭の普及により、煙やススから開放された囲炉裏は、煙に対して無防備な天井や畳、調度品のある座敷にも設けられ、より文化的な形態を持ち、室内装飾の一部としての役割を担います。
贅沢な茶釜や鉄瓶、自在鉤や炉縁も装飾的で美しいものが使われ、客人を持て成す場としてのしつらえを持ちます。
公家、武家屋敷をはじめ、豪商・豪農などにも豪華な囲炉裏が競うように設けられました。

装飾 喜多家.jpg装飾 吉島家.jpg












左:豪商「喜多家」の囲炉裏  右:豪商「吉島家」の囲炉裏
立派な茶釜は客人のお茶をたてるためのものです。
こういった囲炉裏は調理に使われることはなく、竈や七輪のある調理場は別にあります。
喜多家の囲炉裏は、美しい模様を描きお客様を持て成します。詳細


装飾 白川郷屋外集落.jpg


(白川郷、合掌造りの囲炉裏)
農家の囲炉裏も木炭の普及により、焚き火のススで汚れなくなったため、囲炉裏の周囲を畳敷きにすることも多かったようです。

白川郷では、客人用(主に法事用)の木炭の囲炉裏と、普段の食事に使う焚き火の囲炉裏を区別して使ったようです。








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Posted by field5392 at 11:28│TrackBack(0)

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