2005年11月06日

囲炉裏の役割−3 照明

 
照 明

植物からとれる灯油や蜜蝋燭(みつろうそく)が発明される以前、西暦700年ごろまでは、囲炉裏の焚き火は室内の主な明かりでした。
貴族の家には「地火炉」「火炉」という照明用の炉があり、武家には囲炉裏の間がありました。
また、外部では「庭火(焚き火)」「かがり火(鉄製のカゴに焚き火を入れたもの)」や松明(たいまつ)が使われていました。

その後も蝋燭(ろうそく)や行灯(あんどん)などと併用して囲炉裏は照明としての役割を担い、ランプが登場する1800年代以後も、暖房としての囲炉裏の火は、照明を兼ねるものとして使われてきました。


あかり.jpg


囲炉裏の明かりはとても幻想的です。
ゆらぎのある明かりが、動きのある美しい陰影を生み出します。








灯台.jpgあかし台.jpg







囲炉裏から自然に分化した「灯台、ひでばち」「あかし台」は、高くすることで手元を照らすことができました。
脂の多い松の根株を細かく割った肥松(こえまつ)などを燃やした。




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Posted by field5392 at 18:21│TrackBack(0)

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