木炭の成分は炭素がほとんどなので基本的に変質しないため、いくら古くても燃焼させることが可能です。
しかし、爆跳(強烈に爆ぜる)したり、強い臭気を放つことが多いので注意が必要です。

密閉されず保管されていれば、間違いなく爆跳、悪臭があります。
火消し壷程度の密閉なら、かなりの水分を吸湿しています。
爆跳対策
木炭が備長炭(白炭)であれば、かなり高い確率で爆跳します。
黒炭は爆跳しにくいですが、可能性としてはありますので、むやみに顔などを近づけないように注意しながら着火してください。
白炭と黒炭の違いはこちら
●天日干し
備長炭は天気のよい日に、熱くなるアスファルトの上などで天日干ししてください。日のあたる日中のみできれば2日ほど干します。
水分が抜けて爆跳しにくくなり、臭気もある程度は放出されます。
※爆跳が完全になくなることはありません。
●ゆっくり加熱
備長炭は急激な加熱をさけてガスを弱火にしてゆっくりと、内部の蒸気を逃がしながら加熱させると爆跳しにくいです。

※火鉢や囲炉裏での着火は、悪臭もありますので避けた方が無難です。
屋外での着火も同様に急速過熱を避けてください。
すでに着火した木炭のそばに置くなどして、ゆっくり過熱してやると爆跳しなくなります。
臭気対策
木炭は消臭剤に使われるほど臭気を吸着します。長年吸着した臭気が加熱により一気に解き放たれて、強烈な悪臭がでます。
古い木炭は換気扇直下か屋外で着火させてください。
●着火時のみ悪臭
悪臭は加熱により放出されますので、着火してしまえば問題なく使用できます。
黒炭はそこそこ燃焼を進めないと臭気が止まりませんが、備長炭はすぐに全体が高温になるので、最初の数分程度のみ悪臭がでるだけです。
できれば、屋外で着火させて悪臭が無くなってから室内へ持ち込んでください。
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