■アスベスト
最近までアスベストが、火鉢の灰として使われていました。蔵から出してきた火鉢にアスベストが入っていたという話を何度も聞きますし、私が購入した骨董火鉢にも入っていたりと、まだまだ身近な存在なのです。
アスベストは、アンカ、カイロ、コタツなど暖房器具の断熱材として好んで使用されてきた身近なものです。不要になったアスベストは、もったいないから捨てずに火鉢に入れておこう!と再利用することが多かったのです。
白く美しい高級品、灰よりも優れた物質、と言う感覚で好んで使われていたのです。
火鉢を使う前に−1 をご参照ください。
■不明な有害物質
何を燃焼させた灰か、わからないものについては、当然のことながら有害物質の有無を特定できません。
有害な物質の灰は、高濃度な有害物質を含む可能性が高いと思われます。
わけのわからない灰は使わないことです。
物質を燃焼させると数十分の1〜数百分の1のわずかな灰として残ります。もし、セシウムのように燃やしても無くならない有害物質が含まれていると、元の物質の数十〜数百倍に凝縮されて残留してしまうのです。
■重金属 重金属とは、水銀、ヒ素、鉛などの有害物質です。
石炭の灰からは重金属が検出されます。但し、石炭の産地によって含まる物質や量が異なり、安全とされる灰もあります。※ご使用の場合はご確認ください。
石炭の灰は火力発電所、製鉄所から大量に排出されますが、これらの灰は処理方法が制限されていますから、一般市場には出回らないと思われます。
石炭灰の無害化は難しく、その再利用法が重要な課題となっております。セメント材料にしたり、埋め立て処分したりしていますが、処分地の確保も困難で技術開発が急がれています。
また、個人の家庭のストーブや練炭などからも取れます。
練炭も石炭が主成分ですから、練炭の灰も重金属を含む可能性があります。
■放射性物質
311震災以降、東北のみならず、日本各地からいままで検出されなかったセシウム134が検出されています。
あたりまえですが行政区でなく、森林にもホットスポットがありますから、常に計測された安全な木灰が必要です。
木灰には原木の200倍ものセシウムが残留します。
放射能の影響について 詳細はこちら
安全な灰------------------------------------------------------------------
放射性物質がなければ、昔から使用してきた、木灰、藁灰などはまず安全といえます。
日本人の囲炉裏の住まいには、石油や石炭に依存する現代生活とは桁違いの長い歴史と実績があります。私たちの祖先は毎日、木灰を吸い込み食べ続けて、その安全性は身をもって示されてきたものです。また、今でも職業として大量の木灰を吸い込む「炭焼きさん」にも特有の職業病は認められませんし、木炭の炭火料理による健康被害などもあり得ないと思います。
木灰の安全性は歴史の保障つき!


紀州備長灰の原木、ウバメガシです。
山菜の灰汁抜きやコンニャクの製造にも使われます。
藁灰(わらばい)も安全です

藁灰も日本人の生活に密着した、馴染み深いものです。
全ての植物の灰が安全かどうか、私にはわかりませんが、木炭や薪など燃料とされてきた身近な植物なら、まず間違いないと思います。
安全な木灰、藁灰の販売は七輪本舗へ
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