長火鉢から炉がはずせるセパレートタイプの補強
この長火鉢は炉がはずせるタイプです。
炉がしっかりしていて、コゲあとなどがなく、耐火・断熱性の問題がなければそのまま使用できます。耐火・断熱性が気になるようでしたら、石膏ボードや珪藻土板を敷いてください。
炉に強度がなかったり、銅板の腐食が激しければ炉を新しく作ります。
できれば炉は木製を避けて、石膏ボードに銅板張り、銅製、鉄製などにしましょう。
ここでは鉄製の炉を紹介いたします。
これは鉄製の長火鉢の炉です。
炉内寸 34cm×48cm、深さ15cm、周囲の耳は幅12mm、
1.2mm厚の鉄板に耐熱塗装をしています。
この程度の大きさなら厚みは1〜1.2mmで十分です。
鉄製なら銅のような変色がないので美しく使いやすいです。
また、湿気があるわけでもないのでステンレスを使う必要もありません。ステンレスは高価で塗装の付着も悪いので長火鉢には必要ないと思います。
左:長火鉢の炉は押さえ縁より各辺で1mmほど大きく作ります。
右:小さくすると段差に灰がたまってしまいます。
長火鉢の底に断熱のための空間を作ります。
炉の深さは15cmもあれば十分ですから、なるべく炉の下に空間を作ってください。
炉の底を支える角材で炉の高さを合わせます。
この長火鉢の場合は、35mmの角材2本で、70mmの空間となっています。
炉は火鉢内寸より2〜3mmほど小さく、ぎりぎりのサイズで作ります。
押さえ縁が火鉢上面から1cmほど飛び出す程度に、高さを合わせます。
やはり関東長火鉢は「粋」ですね。粋を求める旦那の火鉢です。
灰で汚れるのが難点ですが、長火鉢には黒い炉が似合います。
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