室内用木炭とアウトドア用木炭は何が違う?
そもそも木炭には、室内用、屋外用の区別はありません。
囲炉裏で薪を燃やすことのできる、昔のような室内環境なら区別の必要はないのです。
ただ、現在のように室内空間の密閉度が高くなったこと、生活環境に樹木の燃焼による臭気や煙の発生が受け入れられなくなったことで「室内用木炭」という区別が生まれたのです。
その背景には、輸入黒炭が「アウトドア用」として販売されていることがあり、それに対して「室内用」と言われることも多くなりました。
室内で木炭を使う時に起こる問題とは?
■臭気が出る
白炭(備長炭)はほぼ無臭ですが、黒炭は臭気があります。
但し、国産品の良質な黒炭は臭気が少なく、特にその臭いが嫌いな人でなければ、一般的には使用できるものです。むしろその臭い(香り)を好む人もおられます。
問題なのは、国産でも臭いの強弱があること、輸入品の黒炭は非常に強い臭気を放つことです。
■煙が出る
煙が出るような木炭は本来論外なのですが、アウトドア用の木炭として「屋外用」と明記して売られています。煙が出る、つまり木炭になっていないわけですから、当然のことながら強い臭気があり、室内使用は無理です。のどや目が痛くなり、衣服にも臭気が付着します。
■炎が出て使いにくい
特に質の劣る黒炭は、薪のように燃焼し、炎が大きく赤外線が少ないため、かなり燃焼を進めて、灰がたっぷりかぶるまで待たなければ焼き物に適した炭火になりません。そのよなことを室内ではしにくいのです。
■アウトドア用木炭の燃焼
薪のように大きな炎と煙、強い臭気がでます。
室内では、白炭(備長炭)や良質の国産黒炭を使いましょう。
白炭と黒炭の燃焼の違いはこちら
←左 紀州備長炭(ウバメガシ)の燃焼 →右 良質な国産黒炭(ナラ)の燃焼
黒炭は国産品で生産者が明記されているものならまず安心です。
ナラ、クヌギ、カシの黒炭が一般的ですが、樹種を問わず良質なものもあります。
紀州備長炭の販売は紀州備長炭本舗へ
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