元祖日本製の七輪「切り出し七輪」の珪藻土とは?
珪藻土は七輪の材料としても有名ですが、実際には工業用の炉の断熱材やガラス成形の型など、工業用途として使用される量の方が多いのです。耐火レンガほどの耐熱性はないのですが、空気を多く含み断熱性が高いので、耐火レンガと組み合わせて使われることも多いようです。
また、最近では環境によい、健康によいと家の土壁の材料として使用されています。
特殊な用途では、粉末焼成(加熱)して食品用の濾過助材や土壌改良剤などの用途もあります。
珪藻土は数万年前の恐竜が生息していたころに植物性プランクトンが湖底に体積してできた地層で、石川県能登半島のかなり大きな面積で、地盤となっています。
また、同じ能登半島でも珠洲のものと和倉のものなど採取場所により成分がことなり、その性質を活かした用途で使われます。
切り出し七輪の珪藻土の島
「見附島」
能登半島の観光名所、見附島もこの珪藻土でできています。
珪藻土は岩石と違い柔らかいものですから、風雨による侵食が激しく、この見附島も数十年前と比べるとかなり小さくなっており、あと数十年経つとほとんど無くなってしまうとのことです。
焼成した珪藻土板です
囲炉裏の断熱材、火鉢の断熱材として七輪本舗から販売しています。
採掘した珪藻土は、水分を含んだ硬い粘土のようなものですが、800度ほどの温度で焼成すると写真のような肌色になりとても軽くなります。七輪も同様に削ってから焼成し、塗装するため白くなっているものが多いです。
珪藻土は焼成した後もノコギリなどで簡単に切れるほど柔らかい素材です。
七輪本舗の切り出し七輪、
「お外で七輪」です。
珪藻土は軽量で断熱性に優れるため、板状にして囲炉裏や火鉢の底に入れる断熱材としても使用します。
もちろん、切り出し七輪はこの珪藻土の塊から削り出した日本製の七輪で、軽量で断熱性、耐久性に優れています。写真のように真っ赤な炭火(約1000度)が入っていても、外側は素手で触ることができます。
練り物の七輪もこの珪藻土を使用して作られますが、切り出し七輪とは異なり、珪藻土の粉に他の土やオガクズなどを混ぜて圧縮焼成したもので、量産ができるため広く普及しています。
切り出し七輪専門店七輪本舗へ
目次へ戻る
★次へ
無断転載・複写 お断り