切り出し七輪は、使い方によって大きく寿命が異なりますが、業務使用など特にハードな使用状況を除けば、長年の使用に耐えます。
たまに使うだけなら、一生ものといっても過言ではありません。
衝撃を与えず、水がかからないように使用して、湿気のないところに保管すれば長持ちします。
■2002年秋 使用開始
▼2005年3月▼ 300回
この切り出し七輪「お外で七輪:未塗装品」は2002年より、3年間で1日8時間ほどの使用で、300回以上使用したものです。
内側の大きなひび割れは七輪陶芸で、1200度ほどの強烈な高温にした時にできたものです。通常はここまでのひび割れは生じません。
外側にも写真ではわからない程度のひび割れが生じていますが、これは多くの七輪で起こる現象です。
加熱により七輪の内側の珪藻土が縮み、ひび割れ、七輪の変形(やや楕円になっています)が起こります。
風口も定期的にメンテナンスしていますので、問題なく開閉でき、あと何回、何年使えるのか?
使い続けなければわかりませんが、相当な寿命であることは確かです。
▼2006年4月▼ さらに更新400回
今シーズンも100回使用し、通算400回の使用を超えました。
相変わらず日に8時間ほど燃焼させていますが、まったく支障なく使っています。
真鍮の金具に緑青が増えてきました。
最近はコーヒーの湯を鉄瓶で沸かしています。
▼2007年4月▼ さらに更新550回
ほとんど変化なしですが、持ち手の付け根が磨耗ではずれてしまい補強いたしました。
▼2008年3月▼ さらに更新600回
この冬は事務所の工事や在庫置き場の関係で、まだ50回ほどしか使っていません。
相変わらず1日8時間以上、湯を沸かしてくれています。
鉄瓶もだいぶ年季が入ってきました。
真鋳ベルトがますます黒くなってきたように思いますが、あまり変化していません。
風口の開閉も問題ありません。風口はこまめにメンテすれば動かなくなることはありません。
いつの間にか底にまで広がるひび割れができましたが、特に変化なくまだまだ現役です。
七輪は丸太と同様にひび割れてからが強い!ようです。
コンクリート上で使うため、足が磨り減ってきました。
▼2009年1月▼ さらに更新700回
だんだんひび割れが大きくなっていますが、まだまだ!
鉄瓶と接触する部分が磨耗してかなりなくなっています。
特に支障はないのですが、側面と底のひび割れも大きく広がっています。
底をゴツン!とあてて、欠けてしまいました。
こういった欠けは、強度を復活させるだけの修理ができませんので、
このまま放置します。
▼2009年4月▼ 現在780回使用
今期も土曜日以外はほぼ毎日8時間ほど使用しています。
今期の使用はこれで終了です。夏季は時々しか使いません。
▼2010年12月13日▼ 1000回使用達成です
シーズン中の中途半端な時期ですが、1000回の使用を超えたので記念撮影です。
※1回8時間ほどで備長炭を使用し、鉄瓶の湯を沸かす程度の優しい使い方です。
さすがに朽ちてきましたがまだしばらくは使えると思います。
ひび割れ部の角が削れてだいぶ大きくなっています。
鉄瓶との摩擦で、鋲の内側3箇所がかなり減っています。
空気口の開閉も問題ありません。
空気口は1日に4、5回開閉させます。
▼2012年3月9日▼ 現在1130回使用
今シーズンは使い始めが遅くてあまり使っていません。
かなりひび割れが大きくなってきて、危険な状態です。 ・・・が、まだ使えます。
真鍮ベルトがないと崩壊していると思います。
加熱するとひびが広がり、そこに灰が詰まって、だんだん大きくなります。
▼2020年8月▼
長い間、七輪をご愛用いただいた方より写真をいただきました。
左)15年ご使用いただいた「お卓の七輪」 右)その新品
大切にご使用いただくとそれなりの風格がでてきます。
参考までに
200回ほど使用した珪藻土の火皿。円形の火皿は強いです。
中央部が凹みボロボロになっていますが、大切に使っていたので割れはありません。
新品の火起こし器 → 10年ほど使用したもの
サビが出やすいので汚くなりますが、けっこう寿命は長いです。
底のロストルの中央が盛り上がり、一部が欠けてしまいました。ここまでくるとぼちぼち寿命です。
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