2006年09月28日

郷頭屋敷・肝煎り屋敷の囲炉裏

 
福島県喜多方市の役人屋敷の囲炉裏です。

江戸時代の会津藩には、農民を支配するための郷頭制度という独特な制度がありました。
一村を取りまとめる村方役人肝煎(きもいり)と、複数の村を組ごとにまとめる郷頭(ごうがしら)と言われる地方役人の屋敷です。

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旧外島家 外観
郷頭屋敷旧外島家住宅 重要文化財

郷頭は複数の肝煎を取りまとめる立場で、
屋敷内も広々として貫禄があります。




旧外島家囲炉裏2
お役人のことですから、当然のごとく上座と下座の囲炉裏に分かれています。
板の間にも段差があります。






左:土間横の下座の囲炉裏  右:上座の囲炉裏
旧外島家囲炉裏1旧外島家囲炉裏3








旧外島家 竃
同じ東北でも比較的温暖な会津地方では、早くから竈(かまど)が発達したようです。
夏季は囲炉裏から火を遠ざけて、竈と井戸で効率よく調理したようです。






炉縁
会津地方(福島)特有の炉縁の継ぎ方です。









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手代木家 外観
肝煎屋敷旧手代木家住宅 重要文化財

肝煎(きもいり)はいわゆる庄屋さんのことです





こちらも上座(写真右)、下座の囲炉裏があります。
手代木家 囲炉裏1手代木家 囲炉裏2













手代木家 自在鉤
使い込まれた自在鉤で、ヤニがべったり付着しています。












手代木家 火鉢
贅沢な木炭を使用できるため、
囲炉裏のない各部屋には火鉢が使われています。

上座の囲炉裏も木炭が主流だったと思います。




手代木家住宅 竈
こちらにも立派な竈とすぐ横に井戸があります。

会津地方特有の大きな石造りの火消し壷が置かれています。






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番外編です

同じ喜多方の「甲斐本家蔵座敷」です。
酒、繊維、味噌などを商ういわゆる豪商で、極めて贅沢な作りの屋敷です。
この屋敷には囲炉裏がなく、調理は竈、暖は贅沢に多くの火鉢で木炭を使っていたようです。
囲炉裏を無くし、火鉢で木炭を使うのは富と文化の象徴だったと思います。
煙で室内が汚れる薪の使用は論外だったのではないでしょうか。

甲斐屋敷 火鉢1甲斐屋敷 火鉢2
囲炉裏代わりの大火鉢が印象的です。









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Posted by field5392 at 10:13│TrackBack(0)

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