2006年04月19日

囲炉裏の設計 1  (囲炉裏の作り方)

   
◆囲炉裏について◆---------------------------------------------------------------
※本来、移動できない家の設備→囲炉裏、 移動できるもの→火鉢、と言います。

今、囲炉裏が見直されています。囲炉裏は昔の調理・暖房としての設備から、精神的な豊かさを求めた「家族団欒やコミュニケーションの場」という役割に変わり、少しずつ増えてきているようです。
しかし、囲炉裏は日本古来のものでありながら、ほぼ絶滅に近い存在となってしまい、残念なことにその文化の多くは忘れられてしまったようです。
今現在は昔の囲炉裏の本質や実際を省みながら、いかに現代のニーズにあった囲炉裏にアレンジしてゆくか?その模索の第一歩が始まったばかりのようです。

残念ながら現在の囲炉裏の多くは、せっかくの優れた囲炉裏文化を知らずに作られています。
そのため古民家の囲炉裏を拝見すると現在の囲炉裏より、優れた部分が多々あることに驚きます。
囲炉裏の設計などの情報が少なく、また実体験として「火」を操ることが少なくなったため、仕方のないことかと思います。
しかし、せっかくの優れた日本文化ですから、少しでも参考にして、さらに優れた囲炉裏文化へと発展することを期待したいものです。
このホームページもまだまだ未熟で囲炉裏について多くの知識を見逃していると思いますが、日々進化させてゆくつもりで気長に更新を続けます。
ご覧いただいて一項目でも「参考になった」と感じていただければ幸いです。

尚、ここでご紹介します囲炉裏は、基本的に日本古来の囲炉裏です。
本来、火鉢に分類される「囲炉裏テーブル」や「囲炉裏風火鉢」の情報はほとんどございません。


囲炉裏の落とし穴にご注意
囲炉裏には実際に使ってみないとわからない「落とし穴」もけっこうあります。
 例えばこんなことが・・・
  
囲炉裏で焼肉をしたら、脂が飛び散り灰が悪臭を放って、部屋中臭くてたまらない、夏にはカビが発生!
  炉が深すぎて囲炉裏に落ちそうになる! 
  框(かまち:木枠のこと)を高くしたら足元に火があたらず寒い! これでは火鉢と同じ。
  砂利を敷いたら、灰と混ざって高価な灰が台無し!
     ・・・などなどよくある事例です。落とし穴に落ちないようできるだけ詳しく解説いたします。


基本スタイルを見つけることから
囲炉裏を楽しもうと思われるなら、まずどのようなスタイルの囲炉裏を作るのか?
囲炉裏は用途によって作り方が随分と異なりますので、ここでご紹介する事例をご覧いただき「どのように使いたいのか」という考えを明快にしていただくことをおすすめします。
囲炉裏というと漠然としたイメージをお持ちかと思いますが、用途によってそのスタイルは意外に異なるものです。

例えばこの2種類の囲炉裏は使い方がまったく異なり、兼用などあり得ないのです。
shirakawa.jpgkita.jpg







:世界遺産「白川郷の囲炉裏」 生活に密着した調理・暖房重視の「薪」の囲炉裏です。
:豪商「喜多家の囲炉裏」 客人を迎えることを重視し、茶の湯を沸かす「木炭」の囲炉裏です。


囲炉裏の方言について
囲炉裏は生活に欠かせない設備として各地方独自で発達したため、多数の方言があります。
イロリ、ジロ、ヒジロ、ユルリ、ユルイ、イレ、エンナカ、ホド・・・と多数あるようです。
囲炉裏は当て字なので漢字に意味はないようです。


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